神とはどのようなお方か
私たちは、神がこの世界の創造者であり、すべての存在の源であると信じています。神は完全であり、永遠であり、至高のお方です。この神について理解する上で、特に「父なる神」という考え方が重要です。これは、神がどれほど私たちを愛し、気にかけてくださっているかを表しています。
三位一体とは
聖書が教えている神は、「三位一体」という独特な性質を持っています。これは、神が「父」「子(イエス・キリスト)」「聖霊」という三つの異なる存在として現れながらも、本質的には一つであることを指します。例えるなら、水が液体、氷、蒸気として異なる形をとるけれども本質は水であるように、三位一体の神も一つの神でありながら異なる形で働かれます。
父なる神の特性
父なる神は単なる力やエネルギーではありません。人格を持ったお方です。そのため、私たちは神に話しかけたり、神との関係を築いたりすることができます。以下は、父なる神の主な特性です:
①愛にあふれている
神は愛そのものであり、私たち一人ひとりを深く愛しています。この愛は私たちが失敗しても変わることがありません。
②全知である
神はすべてのことを知っています。私たちの過去、現在、未来、そして心の中の思いまでを理解しています。
③全能である
神には不可能なことがありません。この世界を創り、私たちを支え、生きる力を与えてくださいます。
④変わることがない
神はいつでも同じです。私たちが変わりやすく、不安定な時でも、神は常に信頼できる存在です。
⑤完全で聖なるお方
神は完全に正しく、清らかです。この特性により、私たちを罪や悪から守り、真実へと導いてくださいます。
父なる神と私たちの関係
父なる神は、すべての被造物の創造者であり、世界の全てを保っておられます。しかし、それだけではありません。神は、私たちと個人的な関係を持つことを願っています。聖書では、神が「父」と呼ばれる理由の一つとして、その愛が強調されています。父親が子どもを気遣い、守り、導くように、神も私たち一人ひとりを見守っておられます。
神とこの世界の違い
神はこの世界を創造されたお方なので、世界そのものとは異なります。このことを「被造物と創造主の区別」と呼びます。しかし、神は私たちから遠く離れているわけではありません。むしろ、どこにでもおられ、いつでも私たちに耳を傾け、助けてくださる存在です。
どうすれば神を知ることができるのか
父なる神は、ご自身のことを私たちに示してくださいます。この自己啓示は、主に以下の方法で行われます:
①自然を通じて
美しい景色や夜空を見て、私たちは神の存在を感じることができます。
②聖書を通じて
聖書は、神の性質や計画を私たちに教える書物です。
③イエス・キリストを通じて
神は人間としてこの世界に来られました。それがイエス・キリストです。イエスの生涯と教えは、神がどのようなお方であるかを私たちに示しています。
私たちへのメッセージ
父なる神は、私たちをただの存在として見るのではなく、大切な存在として見ています。そのため、私たちが神と良い関係を築き、永遠の命を受け取ることを望んでおられます。